(2003/9/04〜12実施)

パリ滞在

パリについては、おびただしい数のガイドブックや、随筆、滞在記、あるいは画文集、写真集などがあり、そのどれもが、色々の情報やパリの魅力を提供してくれています。選ぶのも大変な作業かもしれませんが、好みの物を数冊買って読んでおかれるといいと思います。実は私の本棚には本屋が出来るほど(売りたくない本ばかりだけどね!)、パリ及びフランス関係の本が並んでいます。
このページを書くにあたり、読み返していますが、行ってない所、知らなかった事柄が一杯です。皆さんも、やりたいことが全部出来るとは思わないで、次の楽しみに取っておこうというくらいの気持で、したいことを考えておいて下さい。ここでは、いくつか、散歩の案を書いておきます。地図は、パリ市内の概略図です。オペラ座、音楽ホールや、教会の位置が大体つかめるでしょう。

住んでいるホテル界隈は知り尽くそうの巻
ホテルは、パリ左岸の、便利でおしゃれな街にあります。教会の鐘の音、カフェのパリジャン、パリジェンヌの早口のフランス語、並ぶブティックのショーウインドのほしくなる物ども、朝食の大きなコーヒー・カップ…。朝早くから夜遅くまで、パリにいることを満喫しましょう!散歩の時に、ちょっと頭に入れておくといい事柄を、思いつくままに書きます。現地で発見-訂正-加筆してください。

(1) リュクサンブール公園
今は上院(SENAT)になっているリュクサンブール宮殿の庭だったもので、広大な敷地の東の部分に、スタンダール、ジョルジュ・サンド、フローベールの石像があり、西には、ボードレール、ヴェルレーヌ、マスネ、そして、ショパンの碑がある。
子供のための、ギニョール(人形)劇場がある。子供の反応がにぎやかで楽しい。 
宮殿(今は上院の建物)側の、ヴォージラール通り48の家の壁に、マスネーの碑文。

(2) パイプオルガンと教会の音楽会
サン・シュルピス教会のオルガンは、1781年クリコFrancois‐Henri CLICQUOT(1732-90)によって製作され、1857-61年に、Cavaille-COLL カヴァイエ=コル(1811-99)が改修した。フランスで一番大きい楽器で、名器の一つである。シャルル・マリ・ヴィドール、マルセル・デュプレが、約50年間オルガニストを勤めた。
サン・クロティルド教会のかってのオルガニストは、セザール・フランクで、寺院前の広場には、フランクがオルガンを弾き、天使が舞う記念碑がある。
サンジェルマン・デ・プレ教会は、3区のサン・マルタン・デシャンとならぶ、パリ一番古いロマネスク様式の教会で、古い塔は11世紀のものである。これらや、他の地区の教会では、しばしば音楽会が開かれている。情報誌で探せるので、行きましょう。お望みなら毎日でも可能かも。

(3) オペラ『ボエーム』の舞台はこの辺り!?
「私の名はミミ」「冷たい手を」などが歌われる所は、かって原作者のミュルジェが住んでいた屋根裏部屋だとの説があります。 フール通りとカネット通りの角の3番地だそうです。3 rue du Four か、3 rue des Canettes か、現地に立てばわかると思います。
第2幕のカフェ・モミュスは、Buci交差点の角の、Caféle Buciだという説。
第3幕の舞台、雪のダンフェ-ル・ロシュロー広場 place DENFERT ROCHEREAU は、ラスパイユ通りをまっすぐ下りた突き当たり、モンパルナス墓地の東方です。昔はここにパリ市の南の関所があったわけで、鉄柵のかわりに、ライオンの像が置かれています。

(4) ここまで来たならついでに、「死の国」カタコンブ Catacombes 散歩
広場を地下にもぐって、昔石切場だった長い坑道に、600万体の遺骨が並べられた地下墓地に参拝。フランス革命からコミューンまでの革命の犠牲者、貴族、有名人、無名人の人骨が、身分や富に無関係で埋められています。人骨の間に所々、頭蓋骨が装飾的に配置されているそうです。

(5) そしてお隣は、モンパルナス墓地 
音楽家のお墓だけをあげると、フランク、サンサーンス、シャブリエ、ピアニストのクララ・ハスキル、オルガニストのカヴァイエ・コル、そして、シャンソンのセルジュ・ゲンスブール達が眠っています。
お墓の地図を見ながら、好きな作曲家の音楽を心に聞きながら、その人のお墓を探すのは、いいものですよ。

(6) あらあら楽譜が見たくなった?!
あるのです。近くにいい楽譜屋サンが!以前は、パリの楽譜屋は図書館の書庫のようになっていて、書名を言ったら、店員さんが奥から出して来てくれるというかなり面倒な所が多かったのですが、この頃は日本と同じ。見て買うことができます。私は日本でまだ知られていない曲を探すのが得意。


 パリの楽譜屋さん  
アム hamm(閉鎖中)
 →地図
55,rue Saint-Placide 75006
 SAINT-PLACIDE
(営)火〜土 10時〜19時
ラ・フリュート・ド・パン
 LA FLUTE DE PAN
 →地図
49-53-59,rue de Rome 75008
 EUROPE
(営)月〜土 10時〜18時30分
  水 14時30分〜18時30分
ラ・リブレリー・ミュジカル・ド・パリ
 la librairie musicale de Paris
 →地図
68,rue Reaumur 75003
 REAUMUR SEBASTOPOL
(営)火〜土 10時15分〜19時


hamm

hamm

LA FLUTE DE PAN

(7) パリらしいお買物はどこで?
まかせて下さい。この界隈は、その天国です。ブティックの地図は、日本のガイドブックに勝るものなし!フランス人もびっくりの充実です。徒歩圏に、お気に入りの店が一杯見つかると思います。近くにあるパリ最古のデパート、ボン・マルシェ BON MARCHE の、食料品売り場も必見です。


(8) パリではカフェに行かなくちゃ。
この界隈の有名カフェの紹介は、例によって信頼できるガイドブックにお任せして、私的お勧めカフェを一軒。ホテルのすぐそば、メジエール通りの、『ビストロ・メジエール』です。以前パリに滞在していた時世話になった、親切で楽しい典型的フランス人のムッシューとマダムは、半年ほど前に、田舎に戻られ、今は息子さんが引き継いでおられるそうです。シェフのニコルさんは、今もおいしい料理を作っておられるはずです。PLAT DU JOUR=本日のおすすめ料理 に、ワインとデザート、食後のカフェを頼んで、2000円以内で、おなかいっぱい!


高い所からパリを見たいの巻
(1) エッフェル塔
(2) ノートルダム大聖堂(階段)
(3) サクレクール寺院(階段)
(4) モンパルナス・タワー
 以上は、ガイドブックに任せて
(5) セーヌ川 ポン・ヌフ橋の近くサマリテーヌデパートの屋上は、絶対おすすめ!
(6) ビュット・ショーモン公園 parc des buttes Chaumont
パリの西方、19区の丘にあるこの公園は、池や滝があり、眺望が良く、いい写真が撮れそうです。



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目 次
P1 日時とスケジュール
P2 ニース到着
P3 ニース滞在
P4 コート・ダジュール もうひとつの顔
P5 パリへ
P6 パリ滞在
P7 パリのパサージュめぐりの巻

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