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風に乗って、面白い話題が飛んできます。〜色んな所〜色んな人から。はじめ時々〜後しばしば。

◎493 所変われば France - Japon(2018/04/06)

22/03 昨年の夏京都に3週間滞在したフランス人の友達とパリの日本レストランで再会。頼まれた書道用の筆と和紙の練習帳(扇型の素敵な紙)を渡す。この店の店員さんはすべて日本人で若いキビキビした人たち。フラ友が書道を勉強中と言うと「えっ?」という感じでどうもわからない様子。私の時代はお習字が小学校の必修科目だったが今はそうでもないようで、本当に残念なことだと思う。

それで思い出したが、フランスの学校では音楽の授業はないらしい。その代わりに地区に公立のコンセルヴァトワールがあり、安い授業料で手軽に好きな楽器を習い必修でソルフェージ等の授業も受けられる。音楽は誰もがやらねばならない勉強ではなく趣味で、(だから?!)本気でやるものなのだろう。

書道も同じなのかしら?私は嬉々として習ったわけではないが、授業があったおかげで硯・墨・大筆・小筆・半紙・文鎮などという用具とその使い方、字画・ハネ・トメ(だったかしら?)など字の正しい書き方の基礎がうろ覚えながら何となく身についたのが今になってとても有難いのだけど。

日本をえらく気に入ったフラ友は、今度は「日本の四季」を過ごしたい(奇しくも私の語学学校留学動機とまるで同じ理由)と、来年2月京都の同じホテルをすでに予約。奈良のお水取りと高野山行きが計画に入ったそうだ。

お互い好きな国への旅の思い出話は尽きなかったが、彼女が思い切ったように始めた話には思わず涙がこぼれた。幼い頃から厳しく育てられた彼女は、日本で「初めて、大人の人から親切に優しく世話をしてもらった」と言う。一般的フランス人の普通の生活をほんのわずかながら、経験的に知っている私には、彼女が当時フランスで育った環境と私の日本でのそれとの違いが十分に想像できる。

明るくて積極的、日本への憧れを表に出す彼女だから、他の人以上に出会った日本人から親切に応対してもらえたのは確かだが、それを差し引いても日本人本来の穏やかさや、慣れないでいる人に言葉がわからなくても何とか助けてあげる精神が彼女の心の琴線に届き日本への憧れが確かな愛へと昇華したにちがいない…。彼女が会った日本人に感謝!

私のフランス語よりもなお初心者の日本語で(英語はほとんど頼りにしていないと思う)、日本を無事にあちらこちら訪ね、これだけの心境に達すことができたのは、彼女が書道を一生懸命学び、日本研究をこつこつ続けてきたおかげでもあろう。来年の日本滞在ではどんな展開が待ってるだろう。楽しみ。


◎492 所変われば Paris(2018/04/02)

パリではスーパーやデパートなどおよそ人が集まる所には頑強そうなガードマンが立っておられる。カバンを見せて機械を当てて通してもらえるのだけど、私などこちらから見せようとしても「オッケー、オッケー!」という感じでニコニコ通れてしまえる。上手に変装している犯人かもしれないのにといつも思う。

10/03 フランス人の友達と久しぶりに会った。当時は知らなかったが彼の奥さんは私が昔通っていた語学学校の先生をしておられる。2015年1月17日シャルリ・エブド紙本社が襲われたテロ事件以来日本人の生徒が減り続けて今は本当に少なくなったらしい。彼の奥さんは次年度は契約してもらえないかもと悩んでおられるそうだ。そういえば日本人の旅行者にも滅多に会わなくなった。中国や韓国からの観光客にはあちらこちらで会うというのに・・・。

さてその彼らが個人教授をしている日本人のお宅に招かれすごく美味しいものをご馳走になったという。さて何でしょう?答えられなかったが牡蠣フライ。なるほど!フランス料理には日本のように美味しいいわゆるフライ料理はないし、冬は特に牡蠣は豊富でフランス人のもっとも好きな食べ物のひとつであるようだから、そりゃ受けるわ。実は私は大昔初めてフランスに来たとき、生牡蠣の銀皿盛りを食べ過ぎてその夜気分が悪くなりそれ以後牡蠣が食べられない。フライにしたら平気とわかっていても食べる気にならないので作れ(ら)ない。あれができたらフランスでの日本の家庭料理レパートリーの一番人気になるだろうに残念!

14/03 “Concert de lancement du Nohant Festival Chopin 2018” 「ノアン フェスティバル ショパン ランスモン コンセール」:6月の4回の週末と7月18日から24日までの1週間催される今年のフェスティバルの全プログラムが発表された。音楽祭に参加するアーティストの中から10数人が来られ、ピアノ独奏、室内楽の演奏を聴いた。チェリストのアンリ・デマルケットやピアニストのエル・バシャたちすでにおなじみのアーティストの他、若手のアーティストの素晴らしい演奏が続いた。会長のイヴ・アンリ先生は演奏だけでなく、司会進行、挨拶、譜面台の移動などなど、その場で必要なことをさっさとなされていた。いつものことながら、その身の動きの闊達で自由な様子がフランスのフェスティバルのあの雰囲気が象徴されているように思われ、その音楽祭に今年も行けることが嬉しくてたまらない。

今年は、ユーロピアノ主催の「ノアンフェスティバル7月期まるまる鑑賞ツアー」が企画されていて、本日そちらの予約も開始されたはず。そちらに私も同行する予定。楽しみ!関心あれば、お問い合わせください。


◎491 所変われば Paris(2018/03/25)

24/03/2018
もたもた暮らしが続いておりました。1月・2月をとりあえずすっ飛ばして、3月2日から本日までの風だより。昨年末に3日間だけの航空券の安売りにつられて(というか、自分や誰かれへの言い訳の機会のチャンスととらえて)3月中で一番安値の航空券を手に入れて3月2日からパリにいます。今回は少々翻訳の仕事をしていました。分野は音楽と限られるからしょっちゅうではないけれど、やりがいのある好きな仕事ができるのは幸せ。でも困ることはますますフランス語の喋りが下手になること!仏文を目で読んで(声に出すのがいいことはわかっているが、つい黙読が多くなる。)頭で日本語に置き換え、良い日本語の文章にするべく考えあぐねるのだから、当然の結果・・・。日本語から仏語に変えるのも辞書を駆使して十分な時間をとってやるから同様の結果だ。本人がそれをわかっているのが余計に具合悪くて、ここという時に臆病風が吹き荒れて私の喋りは最低になる。体で覚えることは何でも10代の内に確かな方法で始めねばならないという持論を確認してため息ばかりついている。

03/03/2018
桐朋学園高校を卒業して4年ほど前からフランスに音楽留学、最初はパリ地方音楽院で、現在はリヨン国立音楽院で学ぶ西本佳奈美さんとメトロの駅で待ち合わせ。彼女の人生で最も嬉しい、多分三大慶事に入るような報告を聞いた。パリ国立音楽院大学院合格のニュース!誰もが認めるすごいことで、心からおめでとう!!!実は前日が入試の合格発表だと聞いていた。不合格で当たり前というような難関なのでどうだろうかとちょっとドキドキだったが、最高に明るい顔に結果が歴然で二人でニコニコが止まらなかった。才能に努力そしてフランスが彼女にとっても合ったのが成功を導いたのだと思う。続きは明日。


◎490  2018年スタート!(2018/01/14)

もたもたするうちに、2018年が始まり2週間が過ぎようとしています。今年の私の芸術的幕開けは、1月5日、国立劇場で観た通し狂言「世界花小栗判官」。新春にふさわしい華やかな面白い舞台を音声ガイドを借りて楽しんだ。さすが国立劇場で歌舞伎座同様に舞台装置が大掛かりで、物語の面白さ、役者の演技や台詞の上手さ、そして立ち回りや馬に乗り回すシーンなど、序幕から最後まで4時間をたっぷり楽しんだ。娯楽の最高峰。

次いで1月8日は、信濃町モーツアルトサロンにて「KANO EIKO Violin Solo Recital」を聴いた。「人類が創った楽器の中で最高の傑作といえば、ヴァイオリンと言えるでしょう。楽器に命をふき込んだのは、天才的な作曲家達です。楽器と作品に触発されて、名演奏家も多く生まれました。さて本日は、こういった素晴らしいヴァイオリンの為の無伴奏ソロ作品の全てを聴くというシリーズの第1回のコンサートです。[・・・]」(プログラムノートより一部要約)。

テレマン、プロコフィエフ、イザイ(どれも大変な難曲)を聴いて、第二部はバッハの「無伴奏パルティータ第2番」(最終曲がシャコンヌのあの曲)。バッハのこの曲を軸に組まれた見事なプログラム。音響を考え抜かれたホールではないのにこの豊かな響きは何だろう!揺るぎない音程の良さが心地よく、久しぶりにヴァイオリンのソロ音楽に陶酔することができた。

演奏者のEikoちゃんは、30数年前、5、6才の頃すでに相愛子供の音楽教室と子供のオーケストラで、チビちゃんながら先頭に立って嬉々として音楽を学びヴァイオリンを弾いていた。その後大阪、東京、イギリスで、そして現在はアメリカ在住の主婦で3人の子供のお母さんでありながら、勉強と音楽活動で活躍を続けている音楽家で、この日のコンサートはそんな彼女が現在至った到達点なのだろう。2回目、3回目と全曲演奏を目指して頂上に着くまで聴いてゆきたい。

受付・録音・ステマネ等々演奏会を陰で支えていた元(?)ヴァイオリニスト、現パリパリのビジネスマンの KANO MINORU くんにも本当に久しぶりに会えた。やんちゃな彼らのこんな素敵なカップルぶりを見てうるるん・・・。感動をありがとう!もろもろ期待しています。


◎489 パリジェンヌの日本一人旅 2(2017/10/27)

10。東京では出光美術館へ一人で行き、何とか展を見ることができたと大変感激。次はAIDAへ連れて行ってと言われ、間=物と物の間?entre ? とか問答した挙句、彼女がノートで確かめてAIDA MITSUOと判明。何だ!相田みつを美術館。墨絵と書道をパリで習っているマリーには大変興味深い所だった。ひらがなの詩が多いから読むことができるし、大きな字の作品が多いので大変参考になったらしい。
11。そこから銀座鳩居堂へ。1階の一般的なグッズには目もくれずに2階へ。書道や日本画の道具類が並んでいて、たしなみのない私には縁遠く思われる世界ながら、日本語での会話には困らないから彼女が探していた物どもが次々に見つかり大興奮の買い物に付き合うのは本当に楽しかった。一人で買い物に来ておられたフランス人の男性を見つけると彼と情報交換。彼の要求通りの買い物もスムーズに運び、店員さんからえらく感謝された。私も知らなかった書道の道具の果てしなく深そうな世界を垣間見て楽しかった。
12。マリーはその後河口湖へ富士山を見にいき、松島に3泊ほどして東京に舞い戻り、最後の一日に鳩居堂にまた行って買い物をしたことを帰国後のメールで知った。日本滞在中に脚の小指を机の脚に引っ掛けて「痛い」と言いながらバンドエイドでしのいでいた怪我は、どうも軽症ではなかったようで、「サ・ヴァ!大丈夫よ!」のマリーの言葉をそのまま信じていて悪かったなと思っている。病院へ連れて行ったらよかった…。



◎488 パリジェンヌの日本一人旅(2017/10/25)

ずっとご無沙汰。8月下旬、暑い盛りの京都で2週間余りを過ごし、初めての日本一人旅のマリーさんが東京へ来られた。会うまでほとんど連絡を取り合っていなかったので少しドキドキしながら宿泊先のホテルへ行った。部屋からロビーに降りてこられて開口一番、「気に入った。京都大好き!」駅からホテルまでの道で2軒の良さげなレストランを見つけておいた。結果北海道直産のお酒や食事を提供している居酒屋に入った。大正解!京都では一人食なので食べなかったというものを中心に飲み食べ大喋り。覚えたての日本語で明るく店の人にも話しかけ、隣のテーブルの男グループのつい先日パリに行ってきた人と意気投合。見習わなきゃ!私もパリでこうしたらよかったんだ!

京都でマリーが気づいたこと:
1。 女の人が肌を黒い布で覆い日傘をさしてるのは日焼けしないため?白い肌てそんなに大事かなあ。
2。工事場で数人の人が通行人や車の安全のため見張りしているのってすごい!これは私もいつも感じていることで、フランスはほったらかし過ぎ、日本は過保護過ぎ。その上フランスの工事現場は日本よりずっと乱雑で汚いです。
3。桂離宮へはフランスから予約して大期待をして行ったのに、日本語の解説の人に従って進むしかない。日本人は文句も言わずぞろぞろと解説者の言われるままに、立ち止まったりせずに見学していることにびっくり。
4。熱いあるいは冷たいおしぼりが出るのがすごい。反面セルヴィエット(ナプキン)の用意がない店が多い。口を拭ったりできないし、膝にナプキンをかけられないのは落ち着かなかった。そう。フランスではどんな小さな店でもナプキンの用意はあるし、駅でサンドイッチなどを買ったら紙ナプキンを沢山くださるわ。
5。日本の方みんな親切だけど、手伝って欲しいと思う時手伝ってくれる男の人いないなあ。ほんまや。
6。夜の道路が暗いことに驚いた。これは意外な反応だと思ったがもしかすると京都は街中でも案外暗いのかもしれない。
7。どこでもトイレがきれいなことに感心。でも行列が長いのにもびっくり。個室の数が少ないね。
8。宅配便には本当に感激!おかげで小さなリュック一つで各都市を回れた。これだけは出発前にパリで会った時に懇切丁寧に教えた。最初は私の言う事がなかなか理解してもらえなかった。私もフランスでは絶対に成り立たない商売だと思うから彼女が想像できないのが当たり前だった。そして日本で恐る恐るケイコが言った通りに頼むと、スイスイ事が運ばれたものだから私いや日本への尊敬がいや増したわけ。宅配便は日本が誇ってよい仕事の最たるものです!【つづく】

マリーは3年後を目標に、京都で6ヶ月を過ごす人になるそうです!      


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